No.1
Y-Home in Minato-ku
オーナーはグレーを希望されましたが、グレーとひと口に言ってもいろいろ。こちらで採用したのはアルミの扉。光の当たり方や見る角度によって色や光沢が少しずつ変わり、表情豊かな素材です。繊細な光沢感は上品な印象を与え、メタル素材ながらどこか温かみも備えています。非常に丈夫なので凹みや染み込みなどもなく、掃除も簡単。ポケットドアの扉を開くと内部はウォールナット仕上げで、クールなアルミの外観と木の素材感あふれる内部という組み合わせもbulthaupならではです。
壁面やカウンターの天板にはクォーツサイト「エレングレー」を使用。同じ素材を用いてフードカバーも製作し、グレーでまとめたクールで洗練されたキッチンを完成させました。キッチンにいる奥様から常に小さなお子さんの様子がわかるようにと、勉強したりお絵描きができるカウンターをキッチンの延長上に設置。ダイニングとオープンでつながるプランであるため、すべてを収納内に隠せるデザインとし、料理している時も来客の時も美しい状態を保てるキッチンになっています。
No.2
I-Home in Minato-ku
パーティー用キッチンと日常使いのキッチンの2つがあるI邸。ダイニングの横にあるパーティー用キッチンは、自宅で最高の鉄板焼きを快適に楽しみたいというオーナーの希望から鉄板焼きをオーダーで製作。低周波IHグリドルは油煙も少なく、空間をクリーンに保つことができます。レンジフードは上から吊り下げると設備的に見えてしまうため、鉄板と一体にデザイン。フードがカウンターへの油はねもガードし、デザインと清掃性を融合させた鉄板焼きをつくり上げました。背面のバックセットは、隣にある日常使いの奥様用キッチンまで連続させたデザインとし、ブロンズ色のアルミを採用。艶のある深い色合いが高級感を醸し出す高級感を醸しています。
奥様用キッチンはアイランド側にシンクとバートップを、壁側にガスコンロを設置。ガスコンロの前は油はねなどの理由から壁にするのが一般的ですが、奥様の希望によりガスコンロの前に窓を設けています。奥行きをきちんと考慮することで窓ガラスへの油はねの心配もなく、外の景色を眺めながら明るい自然光のもとで料理を楽しむことができます。
No.3
T-Home in Meguro-ku
一日中キッチンまわりで過ごす奥様にとって心地よい場所となるよう、アイランドキッチンは白、バックセットにはグレーに染色したオーク材と、少し色や素材のトーンを変えることで飽きのこないデザインに仕上げています。昼間の自然光のもとでは木目が柔らかな印象ですが、夜になると落ち着いた雰囲気となり、アイランドキッチンがゆったりと過ごせるバーのような場所になります。バックセットの中には料理を楽しむ奥様、お酒を嗜むご主人それぞれに合わせて冷蔵庫をビルトインしています。
奥様は家で仕事をすることも多いため、デスクスペースを閉じることなく、明るくオープンな場所に置き、キッチンと連続させてデザインしました。ダイニングまで同じ素材のカウンター収納でつなげ、使い勝手を考慮してキッチンのカウンターにはメンテナンス性の高いクォーツストーン、ダイニングのカウンターには天然石のクォーツサイト「エレングレー」をセレクト。上質な素材感にこだわり、さわやかでタイムレスな空間に仕上がっています。
No.4
S-Home in Minato-ku
六本木S邸は、キッチンのマテリアルから発想した住まいです。オーナーは海外にいくつも家を所有し、どの家のキッチンもbulthaupというブランドの良さを熟知している方。今回はbulthaupを代表する素材であるアルミのパネルをキッチンだけでなく、20mほどある建築の壁にも使用。床から天井まで一直線上にアルミのパネルが連続する様は圧巻です。
bulthaupのウォールナットに合わせて建築の素材も選び、アルミとウォールナットでそろえた空間で、キッチンの天板に用いた黒御影石が空間を引き締める役割を果たしています。キッチンのフロントパネルはシステム収納になっており、調味料やキッチンツールなど細かなアイテムを機能的かつ効率的に収納することができます。スイッチやコントローラーなども目立たないデザインにするなど細部にわたるまで気を配ることで、建築とキッチンが一体となった唯一無二の空間が完成しました。
No.5
S-Home in Shibuya-ku
渋谷区S邸のキッチンはbulthaupの人気色であるグレージュの「クレイⅡ」を基調とした洗練された雰囲気ですが、どこか柔らかな印象を備えているのは、扉に独自のソフトタッチ塗装を採用しているから。ソフトタッチ塗装はマットな質感で、光を柔らかに拡散し、まるでスエードのような上質な表情を見せてくれます。壁面収納の一部にはグラスルーチェのテレビモニターをビルトインし、それに合わせてブラックガラスでラインをそろえています。アイランドの天板はステンレス、窓側は黒御影石を用い、立ち上がりや窓台も黒御影石で製作。石の厚みをできるだけ薄くすることで、bulthaupの特徴である美しいラインを壊すことなく、シームレスにつなげました。アイランドのバートップは、天井に用いているカリン材を使用。
建築の材料を加工して建築とキッチン境界をなじませたり、空間デザインやオーナーの希望に合わせてフレキシブルに対応できるのも、1993年の創業からキッチンや天然石の輸入・加工・施工を手掛けてきたことにより蓄積されたノウハウと経験があるからこそです。