No.5
S-Home in Shibuya-ku
渋谷区S邸のキッチンはbulthaupの人気色であるグレージュの「クレイⅡ」を基調とした洗練された雰囲気ですが、どこか柔らかな印象を備えているのは、扉に独自のソフトタッチ塗装を採用しているから。ソフトタッチ塗装はマットな質感で、光を柔らかに拡散し、まるでスエードのような上質な表情を見せてくれます。壁面収納の一部にはグラスルーチェのテレビモニターをビルトインし、それに合わせてブラックガラスでラインをそろえています。アイランドの天板はステンレス、窓側は黒御影石を用い、立ち上がりや窓台も黒御影石で製作。石の厚みをできるだけ薄くすることで、bulthaupの特徴である美しいラインを壊すことなく、シームレスにつなげました。アイランドのバートップは、天井に用いているカリン材を使用。
建築の材料を加工して建築とキッチン境界をなじませたり、空間デザインやオーナーの希望に合わせてフレキシブルに対応できるのも、1993年の創業からキッチンや天然石の輸入・加工・施工を手掛けてきたことにより蓄積されたノウハウと経験があるからこそです。